要点
- デグーは暑さに弱いため、温度はエアコン設定ではなくケージ周辺の実測値で確認します。
- 住環境は、金属製ケージ、通気、固い床面、落下対策、隠れ家、掘れる床材をセットで考えます。
- ぐったりする、腹ばいで動かない、呼吸が荒い時は、暑さだけでなく緊急サインとして扱います。
このページで分かること
このページでは、デグーのケージをどこに置くか、室温をどう測るか、ケージ内をどう配置するかを整理します。用品単体ではなく、温度、換気、湿気、照明、騒音、落下、掃除のしやすさをまとめて確認します。
日本の住環境では、夏の室温上昇、窓際の直射日光、冬の暖房直撃、湿気、留守中の温度変化が問題になりやすいです。25°C 前後で健康に過ごせる例も多い一方、湿度、風通し、直射日光、ケージ内の逃げ場、年齢や体調で負担は変わります。温湿度計でケージの中段から上段付近を実測し、30°C 近くまで上げないこと、暑さのサインが出たらすぐ下げることを前提にします。
基本の考え方
デグーは屋内飼育を前提にします。直射日光が入る窓際、暖房器具の近く、エアコンの風が直撃する場所、湿気がこもる場所、テレビやスピーカーの近くは避けます。部屋の温度が快適でも、ケージ上段、日差しの当たる側、布で覆った内部だけ高温になることがあります。
ケージは、通気性のある金属製を基本にします。ガラス水槽や通気の悪い囲いは、熱と湿気がこもりやすく、呼吸器や暑さのリスクを上げます。床は固く安定した面を作り、深めの床材、ステップ、トンネル、隠れ家、砂浴び、回し車を安全に配置します。
高さのあるレイアウトは運動量を増やせますが、落下リスクもあります。ステップ同士の距離を詰める、広い棚板を入れる、着地点に硬い物を置かない、上段に重い陶器や不安定な用品を置かないなど、落ちても大けがになりにくい構成にします。
照明は、昼に明るく夜に暗いリズムを保ちます。夜遅くまで照明が強い部屋、昼夜が頻繁に逆転する部屋は、活動と休息のリズムが乱れやすくなります。
毎日・毎週のチェック
毎日見る項目
- ケージ周辺の温度と湿度。特に外出前、帰宅後、日中に暑くなる時間帯。25°C 前後を超えて上がる、湿度が高い、直射日光が当たる時は、早めに遮光、冷房、設置場所を見直す。
- 直射日光が当たっていないか。季節で日差しの角度が変わっていないか。
- 呼吸、姿勢、動き方。暑い時に腹ばいで動かない、反応が鈍い様子がないか。
- 水が切れていないか。給水ボトルの詰まりや漏れがないか。
- 尿で濡れた床材、湿った牧草、汚れた食器が残っていないか。
毎週見る項目
- ケージの上段、中段、床面で温度差が大きくないか。
- ステップ、棚板、回し車、トンネルの固定が緩んでいないか。
- 床材が湿気を含んだままになっていないか。
- 隠れ家や巣箱の中にカビ、尿汚れ、古い食べ物がないか。
- 季節の変わり目に、エアコン、遮光、除湿、保温の配置を見直す。
よくあるつまずき
一つ目は、エアコンの設定温度をそのままケージ温度だと考えることです。ケージが窓際にある、上段に熱がこもる、布やカバーで空気が動かないなど、局所的に温度が上がることがあります。温湿度計は、生活している高さに置いて確認します。
二つ目は、ケージを広く高くするだけで安全だと考えることです。デグーは登る、走る、跳ぶ行動が必要ですが、ステップ間隔が広い、足場が滑る、回し車や陶器の上に落ちる構成は危険です。活動量と落下対策を同時に考えます。
三つ目は、掃除や模様替えを一度に大きく行うことです。においや配置が急に変わると、食欲や行動が乱れることがあります。大掃除後は、使用済みで汚れていない床材を少量戻し、食欲と便を確認します。
注意点
- 暑さ対策で保冷剤を使う場合は、直接かじれないようにケージ外側に置き、結露や低温やけどに注意します。
- 冬の保温器具は、コードをかじられない位置にし、局所的な過熱を避けます。
- ケージカバーは防寒や目隠しに使えますが、通気を塞ぐと熱と湿気がこもります。
- 強い香りの芳香剤、消臭剤、殺虫剤、煙は、ケージ周辺で使わないようにします。
- 呼吸が荒い、ぐったりしている、倒れる、腹ばいで動かない時は、環境調整だけで様子見せず、動物病院へ相談します。