用途
ステップ、棚板、隠れ家、トンネルは、デグーが登る、跳ぶ、休む、隠れる、探索するためのケージ内レイアウト用品です。ケージの広さを活かしながら、行動量、安心できる場所、足場、落下対策を整えるために使います。
ケージ本体、床材、回し車だけでは、休む場所や逃げ場、複数頭で距離を取る場所が不足することがあります。用品を増やす時は、数を足すだけでなく、固定方法、段差、着地点、掃除しやすさ、同居個体が資源を独占しない配置を合わせて見ます。
必須性
強く推奨です。 デグーは活動量が多く、登る、かじる、隠れる、掘る、探索するといった行動機会が必要です。ステップや隠れ家が少ないケージでは、退屈、警戒、同居個体との競合、落下時のけがが起こりやすくなります。
ただし、高い場所を増やせばよいわけではありません。脚のけが、足裏の炎症、シニア個体、視力や動きに不安がある個体では、低めの足場、広い棚板、柔らかい着地点を優先します。
具体的な品目
- 固い棚板:休む場所、食べる場所、移動の中継地点として使う。足裏に圧が集中しにくい面を選ぶ。
- 木製ステップ:上下移動を細かく分けるために使う。固定部と割れ、かじり壊しを確認する。
- 金属固定具付きの足場:ぐらつきを減らしやすいが、隙間や出っ張りに足や尾が引っかからないかを見る。
- 木製の隠れ家・巣箱:休む、寝る、警戒時に逃げる場所として使う。尿染みとかじり壊しに注意する。
- 陶器・素焼きの隠れ家:かじり壊しにくく、洗いやすい。重量があるため落下しない位置に置く。
- トンネル:木製、紙製、陶器、素焼きなど。通り抜けられる大きさと、複数の逃げ道を確保する。
- 固定金具・ワッシャー:棚板やステップを安定させるために使う。定期的に緩みを確認する。
- 低い足場・スロープ:若齢、シニア、けが後の個体で移動距離を短くするために使う。
選定基準
- ケージ内で、食べる、飲む、休む、走る、隠れる動線がぶつかりすぎない。
- 高い位置から落ちても、硬い床や回し車、食器へ直撃しにくい配置にできる。
- 棚板とステップが十分に広く、着地時に足を踏み外しにくい。
- 固定後にぐらつかず、かじられても急に外れにくい。
- 足、爪、尾が挟まる隙間や、鋭い金具の露出が少ない。
- 隠れ家は頭数分以上を目安にし、出入口が 1 か所だけの行き止まりを増やしすぎない。
- 多頭飼育では、牧草、水、食器、隠れ家、休む場所を複数に分けられる。
- 掃除、健康チェック、緊急時の捕獲を妨げない。
- 木製用品は交換でき、陶器や金属用品は洗って乾かせる。
リスクと避けたい条件
- 高すぎる段差:活動量は増えますが、落下時に骨折や打撲につながります。
- ぐらつく棚板やステップ:踏み外し、落下、挟まりの原因になります。
- 網状・棒状の足場:足裏への圧、爪や足の挟まりが問題になります。
- 行き止まりの隠れ家だけの配置:同居個体に追い詰められた時に逃げにくくなります。
- プラスチック製のトンネルやハウス:かじり壊し、誤食、鋭利な割れが問題になります。
- 重い用品を高所に置く配置:落下した時に個体へ当たる危険があります。
- 資源が 1 か所に集中した配置:強い個体が食器、給水、隠れ家、回し車を占有することがあります。
- 掃除できない複雑な配置:尿染み、カビ、古い食べ物の放置に気づきにくくなります。
運用チェック
設置直後は、実際に移動する様子を見て、飛び移りで無理をしていないか、足場で滑っていないか、回し車や食器に落ちる経路がないかを確認します。床材や牧草を使い、落下しそうな場所の着地点を硬すぎない状態にします。
毎日、隠れ家にこもりきりの個体、食器や給水器に近づけない個体、追い回されている個体がいないかを見ます。多頭飼育では、同じ用品を使えているかではなく、弱い個体も別の場所で同じ資源にアクセスできているかを確認します。
毎週、棚板とステップの固定、金具の緩み、木の割れ、かじり壊し、尿染み、トンネル内の汚れを確認します。足裏の赤み、脚をかばう動き、ジャンプを避ける変化がある場合は、レイアウトを低くして、床面と受診判断を合わせて見直します。
関連するページ
- ケージの選び方:ケージ本体、換気、床面、掃除しやすさの基準です。
- 床材の選び方:足裏、湿気、掃除、着地点の見直しに使います。
- 脚をかばう・腫れている時:落下後や歩き方の変化がある時に確認します。