用途

かじり木やおもちゃは、デグーの歯の摩耗を助け、退屈やストレスを減らすための行動エンリッチメント用品です。デグーはかじる、掘る、探索する行動を日常的に必要とし、これらの行動機会が不足すると、ケージの金属部分をかじる、毛をかじる、同居個体への攻撃が増えるといった問題行動が出やすくなります。

かじり木は歯の摩耗に直接貢献しますが、牧草を中心とした食事が歯の健康の基本であることは変わりません。かじり木は補助的な役割です。

必須性

推奨です。 牧草が歯の摩耗の主役ですが、かじる対象がないケージでは、退屈、ストレス行動、ケージかじりが増えやすくなります。コストも低いため、最初から用意することを推奨します。

具体的な品目

  • りんごの木の枝:小動物用として広く使われるかじり木の定番。無農薬のものを選ぶ。
  • 柳の枝:柔らかく、かじりやすい素材。
  • 桑の枝:かじり木として安全な素材。
  • ハシバミ(ヘーゼル)の枝:ヨーロッパでは小動物用として一般的。
  • 木製トンネル・ハウス:隠れ家としても機能し、かじり対象にもなる。
  • 紙管・段ボール管:紙を巻いたトンネル型。接着剤やインクの少ないものを選ぶ。
  • 干し草ボール・牧草編みおもちゃ:牧草を編んだボール状のおもちゃ。食べても安全。
  • 素焼き・陶器の隠れ家:かじり壊しにくく、冷感がある夏向きの選択肢。

選定基準

  • 無農薬、無塗装、接着剤なしの天然素材であること。
  • デグーが飲み込んでも安全な素材であること。
  • 鋭い角や割れやすい部品がないこと。
  • ケージ内に安全に固定できるか、転倒してもけがの危険がないこと。
  • 大きさがデグーの体に合っていること。小さすぎると詰まりの危険がある。
  • 定期的に交換でき、入手しやすいこと。

リスクと避けたい条件

  • 有毒な木材:杉、松(針葉樹)、ユーカリ、桜の一部など、樹脂や毒性のある木材は使いません。
  • 塗装・ニス・接着剤付きの製品:飲み込むと中毒の危険があります。
  • プラスチック製のおもちゃ:かじって破片を飲み込む、鋭利に割れる危険があります。
  • 布・繊維製品:引きちぎって飲み込み、腸閉塞の原因になることがあります。
  • 金属製のベル・チェーン:歯の損傷、足の挟み込みの危険があります。

運用チェック

かじり木は消耗品です。小さくなった、鋭くなった、汚れがひどい場合は交換します。新しい素材を試す時は、かじった後に下痢や食欲低下がないかを数日確認します。

多頭飼育では、かじり木やおもちゃを複数配置し、特定の個体が独占しないようにします。木製の隠れ家やトンネルは、尿の染み込みや湿気で劣化するため、定期的に洗浄または交換します。