まず確認すること

  • 食べ方が変わっていないか。口に入れるが吐き出す、片側だけで噛む、牧草を避けるなど。
  • 無理に口を開けず、見える範囲で前歯の向き、色、欠けを確認します。通常は黄〜オレンジ色ですが、上下の歯はもともと同じ長さではなく、色だけでも診断できません。
  • よだれや口元の濡れがないか。
  • 体重が減っていないか。
  • 食べられない状態が続いている場合は受診を優先します。

観察ポイント

デグーの歯は一生伸び続けます。正常な食事(牧草を中心とした繊維質の多い食事)を続けることで、噛む動きによって自然に摩耗します。

不正咬合は、前歯(切歯)と奥歯(臼歯)の両方で起こります。見える前歯が整っていても、奥歯の咬合面や歯根側の伸長は否定できません。デグーの診断研究では、歯冠側の明らかな異常より前に歯根側の伸長が見つかることがあり、口腔診察と画像検査の組み合わせが重要とされています。

牧草を中心とした繊維質の食事は正常な咀嚼と摩耗に重要ですが、歯科疾患には食事だけでなく外傷、歯列や歯根の異常など複数の要因が関わります。「牧草不足だけが原因」と決めつけず、個体ごとに診察を受けます。

前歯の色がオレンジから白っぽく変わる、長さが左右で違う、上下が噛み合わない場合は異常のサインです。

初動

  • 普段の牧草と水を届く位置に置き、何を口にして実際に飲み込めたかを記録します。
  • ペレットやおやつだけで食いつなぐのは根本解決になりません。
  • 前歯の見た目に明らかな異常がある場合は、早めに受診します。
  • 食べる意欲があるのに食べられない、口に入れて落とす行動が見られたら、奥歯の問題を疑います。
  • 自宅で歯を切る・削る、口を器具で開けることはしないでください。

受診の目安

食べ方の変化、食べこぼし、口に入れて落とす、よだれ、体重減少、便量低下がある場合は、早めに受診相談してください。完全に食べない、よだれが多い、顔が腫れる、便がほとんど出ない、呼吸が乱れる場合は、今から受診先へ連絡します。前歯の異常が見える場合も受診が必要です。奥歯や歯根の異常は自宅では確認・治療できません。