まず確認すること
- どこに、いつ気づいたかを記録し、左右や同じ場所の過去の写真と比べます。
- 押したり揉んだりせず、定規を体へ当てない位置に置いて写真を撮り、おおよその大きさと形を残します。
- 表面の赤み、傷、かさぶた、出血、膿、においがないかを見ます。
- 食欲、便、体重、呼吸、歩き方、排尿、触れた時の反応が普段と違わないかも確認します。
- 急に大きくなる、出血が止まらない、強く痛がる、食べられない、呼吸や排尿を妨げている場合は、この記事を読み続けず病院へ連絡します。
観察ポイント
しこりや腫れは病名ではありません。咬傷後の膿瘍、炎症、外傷による腫れ、嚢胞、良性または悪性の腫瘍などが似た外見になることがあり、硬さや色だけでは家庭で見分けられません。膿が見える場合も、感染だけとは限らないため、潰して内容物を確認しないでください。
2010〜2015 年に大学施設で診療されたペットデグー 100 頭のうち、増殖性病変を呈した 16 頭を詳しく調べた研究では、皮膚、筋骨格、泌尿生殖器、消化器など複数の部位に、腫瘍性または非腫瘍性の病変が報告されています。ただし、大学施設への紹介集団であり、病変を認めた個体は平均年齢が高い集団です。この数字を、健康なデグー全体の発生率や個々のしこりが腫瘍である確率として使うことはできません。
尾の先にゆっくり大きくなるしこりができ、病理検査で脊索腫と診断された 8 歳のデグーの症例もあります。尾のしこりがすべて同じ病気という意味ではありませんが、小さい、痛がらない、ゆっくり変化するという理由だけで原因を決めないことが大切です。
診察では、場所や広がりに応じて触診、細胞や組織の採取、画像検査などが検討されます。検査を一つ行えば必ず確定できるわけではなく、最終的な診断に病理組織検査が必要になる場合があります。どの検査が適切かは、しこりの位置、全身状態、麻酔の必要性を含めて獣医師が判断します。
初動
- 発見日、場所、おおよその縦横、表面の様子を一度記録し、その後は同じ角度と条件で変化を比べます。
- 何度も捕まえて触らず、こすれるステップや同居個体のかじりで傷ついていないかを観察します。
- 普段の牧草と水は継続し、受診前に自己判断で絶食させないでください。
- しこりを押す、揉む、針を刺す、切る、膿を出す、人用の消毒薬や軟膏を塗る対応はしません。
- エキゾチックアニマルを診られる病院へ電話し、場所、大きさ、見つけた時期、変化、出血や食欲低下の有無を伝えます。
- 咬傷や膿がある場合は、かまれ傷・傷口・膿がある時も確認します。
受診の目安
新しく見つけたしこり、続く腫れ、大きさや形が変わるできものは、元気や食欲が保たれていても早めに予約相談してください。家庭で膿瘍か腫瘍かを決めて、破れるまで待つことは避けます。
急速に大きくなる、表面が破れて出血や膿が出る、悪臭がある、強く痛がる、歩行や尾の動きを妨げる場合は当日中の相談を優先します。呼吸が苦しい、食べられない、排尿できない、出血が止まらない、ぐったりする変化が重なる場合は、今から受診先へ連絡してください。