要点

  • 牧草以外も食べない、便が減る、よだれが出る場合は、銘柄を試す前に動物病院へ相談します。
  • 好物を食べることだけでは、歯の病気や体調不良を否定できません。
  • 家庭では牧草の状態、置き方、同居関係、普段の食事を確認し、変えた点と食べ方を記録します。

まず、食欲全体と食べ方を見る

「牧草を残している」と気づいたら、ペレットの残り方、便の数や大きさ、口元の濡れ、活動の様子も一緒に見ます。牧草以外も食べる量が減った、便が減った、よだれが出る、食べ物を口から落とす、体重が減ったといった変化があれば、デグーを診られる動物病院に相談してください。 まったく食べない、ぐったりしている、呼吸が苦しそうな場合は、今から受診先へ連絡します。

好きなペレットを少し食べても、「わがまま」と判断しません。食べる意欲と、問題なく噛んで飲み込めることは別です。不正咬合・歯の伸びすぎの見方も確認し、見える前歯だけで口の中全体の状態を判断しないでください。

体調の変化を確認したうえで、牧草の状態や食べる場所を見直します。以下の項目を全部試し終えるまで、受診を待たないでください。

家庭で確認する順番の例

順番 見ること 確認・調整の例
1. 牧草の状態 湿り、カビ、異臭、尿汚れ、袋を替えた時期 傷んだ牧草は除き、保存状態のよい普段の牧草を用意する
2. 置き場と給餌器 届く高さか、取り出せるか、詰め込みすぎていないか 取り出しやすい量にほぐし、清潔な低い位置にも置く
3. 同居関係 近づくと追われるか、特定の個体が場所を占めるか 離れた複数の場所に牧草を分け、各個体の利用を見る
4. ペレットとおやつ 普段の量、家族の追加分、最近増やした物 実際に与えた量を書き出し、食事全体を見直す
5. 変更と反応の記録 何を変え、どの個体がどう食べたか 一度に変える点を絞り、食欲・便の変化も併記する

牧草が減った量だけで決めない

給餌器が空でも、床や巣箱へ運ばれた分、細かくして落とした分があります。好みの部分だけを食べ、ほかを残すこともあります。補充前に周囲を見て、口へ運んで噛んでいる様子と照らし合わせます。食べているか確かめるために、牧草を少なくして空腹にさせる必要はありません。

食べなくなった時期が、新しい袋を開けた日や置き場を変えた日と重なるなら、その情報を記録します。「この銘柄が嫌い」とすぐに結論づけず、湿気や取り出しにくさも確認してください。別の牧草を試す場合も、普段の牧草を食べられる場所を残し、食事を一度にすべて切り替えません。

多頭飼育では、一頭ずつ確かめる

全体の牧草が減っていても、全員が食べたとは限りません。誰がどの場所を使うか、近づいて引き返す個体がいないかを見ます。追加した牧草も同じ個体が独占するなら、すぐ隣に寄せるのではなく、互いに距離を取れる配置を考えます。確認のために無理に捕まえたり、突然の隔離で反応を試したりしないでください。

ペレットは「実際に与えた量」を共有する

計量していても、手渡し分や家族が足した分を含めると量が変わります。容器にその日の予定量を分け、そこから使うと追加分を把握しやすくなります。見直し方はペレットとおやつの低糖質選びを参考にし、療養中など個別の食事指示がある場合は獣医師に確認します。

病院に伝えやすい記録

長い日誌でなくても、次の項目を一行ずつ残すと変化を整理できます。記録を完成させるために連絡を遅らせないでください。

  • 気づいた日時と、最後に普段通り食べる姿を確認した日時。
  • 牧草・ペレットそれぞれの食べ方。近づかない、口に入れて落とすなど見た事実。
  • 便、口元、活動、飲水の変化。測れた場合は体重。
  • 新しい袋、置き場、同居関係、食事量など最近変わった点。

注意点

  • 牧草を食べさせるために食事を抜いたり、ペレットを突然全廃したりしません。
  • 甘いおやつで置き換えたり、自己判断で無理に強制給餌したりせず、食べられない場合の対応は病院へ確認します。
  • 自宅で歯を切る・削る、器具で口を開けることはしません。
  • 置き方を変えて食べるようになっても、よだれや便の減少などがあれば動物病院へ相談します。食欲が落ちた・食べないの確認項目も利用してください。