まず確認すること

  • いつから便が崩れたか、形が少し崩れた軟便か、液状に近い水様便か、回数と一緒に記録します。
  • 直前の食事変更、生野菜やおやつ、薬、同居個体の便の変化を確認します。ただし、食事だけが原因とは決めつけません。
  • 水を飲めているか、体がしぼんだように見えないか、ぐったりしていないかを見ます。
  • 血が混じる、強い悪臭がある、食欲も落ちている、水様便が続く場合は経過観察の条件から外します。

観察ポイント

デグーでは食餌要因の下痢が報告されており、牧草不足や急な食事変更がきっかけになることがあります。一方で、デグーを含む rodent の消化器疾患総説では、下痢や胃腸炎に伴う吸収不良は短時間で負のエネルギーバランスや代謝性アシドーシスにつながり得るため、消化器疾患は早期対応が必要と整理されています。

一度だけ形が崩れた便と、短時間に繰り返す水様便では緊急度が異なります。普段の便に戻るかだけでなく、水っぽさが増す、食べない、動かない、体が冷たい、血が混じるといった変化がないかを確認します。決まった時間まで待てば安全という根拠はないため、全身状態が悪い時は次の便を待たずに相談します。

初動

  • 新しく追加した生野菜や甘い補助食はいったん止め、普段食べている牧草と水を置きます。食事を急に全面変更したり、絶食させたりはしません。
  • 水を切らさず、ケージ内を乾いた清潔な状態に保ちます。
  • 便の写真を撮り、可能なら新しい便を清潔な容器に採ります。新しいサプリ、整腸剤、人用の下痢止めを自己判断で使わず、病院に持参できるようにします。
  • 感染症の可能性もあるため、便を片付けた後は手を洗い、同居個体との器具の共用は避けます。

受診の目安

繰り返す水様便、血便または黒くタール状の便、食欲低下、元気消失、脱水を疑う様子がある場合は、当日中に相談してください。ぐったりしている、反応が鈍い、体が冷たい、呼吸が乱れる、急速に悪化する場合は、今から受診先へ連絡します。軽く見える軟便だけでも繰り返す、普段の便に戻らない、同居個体にも起きている場合は早めの相談対象です。