要点

  • 災害や停電時は、まず逃走防止、飲水、牧草、温度、換気、受診先の確保を優先します。
  • キャリー、給水手段、牧草、ペレット、床材、記録メモ、病院連絡先は、普段から同じ場所にまとめておきます。
  • 保冷剤、カイロ、湯たんぽ、布カバーなどを使う時は、かじれない、直接触れない、通気を塞がない状態にします。

このページで分かること

このページでは、地震、台風、大雨、停電、断水、避難が起きた時に、デグーの生活を急に崩さないための備えを整理します。非常用品の一覧だけでなく、キャリーへの移し方、水と牧草の確保、温度管理、避難先での注意、動物病院への連絡材料をまとめます。

災害時は、人の移動、停電、室温変化、騒音、知らないにおいでデグーのストレスが増えます。普段の飼育と完全に同じ環境を再現するより、逃げない、食べられる、飲める、暑すぎない、寒すぎない、呼吸や便の変化を見逃さない状態を作ることを優先します。

基本の考え方

非常時の準備は「避難袋を作る」だけでは足りません。キャリーに安全に入れられること、移動中に体を押しつぶさないこと、移動先で水と牧草を出せること、温度を測れること、受診が必要な時にすぐ連絡できることを一つの流れとして確認します。

キャリーは、硬く形が崩れにくい小動物用を用意します。中には少量の牧草、汚れていない使用済み床材、滑り止めになる紙床材を入れます。布バッグ、段ボール箱、洗濯ネットだけでの移動は、逃走、圧迫、かじり破り、熱こもりが起きやすいため避けます。

水は、給水ボトルだけに頼らず、予備ボトル、小さな水皿、携帯用の水、洗浄用の水を分けて考えます。停電や断水では水の交換やボトル洗浄が難しくなるため、清潔な飲み水を数日分用意し、ボトルの詰まりを毎日確認します。

食事は、いつものイネ科牧草を最優先にします。急に違うペレットや糖分の多い補助食へ切り替えると、食欲や便の変化を判断しにくくなります。牧草、いつものペレット、計量スプーン、密閉袋を一緒にまとめ、湿気とにおい移りを避けます。

温度管理は、停電時に最も崩れやすい項目です。夏は直射日光、締め切った室内、車内、避難先の窓際を避けます。冬は冷え込みとすきま風を避けます。温湿度計をキャリーや一時待機場所の近くに置き、体感ではなく実測値とデグーの姿勢、呼吸、動き方を合わせて見ます。

避難が必要な場合は、自治体の避難所が小動物を受け入れられるか、同行避難と同伴避難の扱い、車中待機の可否、親族や知人宅の受け入れ可否を事前に確認します。避難先ではケージを広げられないこともあるため、短時間のキャリー待機と、落ち着いた場所での一時ケージ設置の両方を想定します。

病院連絡先は、普段のかかりつけ、夜間や休日の候補、移動先に近い候補を紙とスマートフォンの両方に残します。記録には、名前、年齢、性別、体重、既往歴、普段の食事、薬、同居個体の有無、直近の食欲、便、飲水、温度変化を書いておくと、停電で端末が使えない時にも説明しやすくなります。

備えておくもの

移動と待機

  • 小動物用ハードキャリー
  • キャリー内に敷く紙床材、少量の使用済み床材、牧草
  • 通気を塞がないキャリーカバー
  • 一時待機用の折りたたみケージ、または小型ケージ
  • 予備のロック、結束用具、名札

食事と水

  • いつものイネ科牧草
  • いつものペレット
  • 給水ボトル、予備ボトル、倒れにくい小さな水皿
  • デグー用の飲み水と洗浄用の水
  • 食器、計量スプーン、密閉袋

温度と衛生

  • 温湿度計
  • かじれない位置で使う保冷剤、保温剤
  • ペットシーツ、紙床材、ゴミ袋、ウェットティッシュ
  • 小さな掃除道具、予備の砂浴び用品
  • 充電済みモバイルバッテリー、ライト

記録と連絡

  • かかりつけ病院、夜間救急候補、避難先候補の連絡先
  • 個体ごとの体重、年齢、既往歴、薬、食事内容のメモ
  • ケージとキャリーの写真
  • 飼い主の連絡先を書いたカード

注意点

  • 保冷剤、カイロ、湯たんぽをキャリーやケージ内へ直接入れないでください。かじり、結露、低温やけど、局所的な過熱の原因になります。
  • 布やカバーで全面を覆って保温・遮光すると、通気が落ちて熱や湿気がこもることがあります。
  • 使い捨てカイロ、電気ヒーター、コード類は、かじれない位置に固定し、温まりすぎる場所を作らないようにします。
  • 氷、冷水、濡れタオルを体へ直接当てて急冷しないでください。暑さでぐったりしている、呼吸が荒い、反応が鈍い場合は熱中症の可能性があります。すぐに涼しく換気のよい場所へ移し、直接氷や冷水を当てずに体温上昇を止めながら、直ちに動物病院へ連絡して受診指示を受けます。
  • 車内や日差しの当たる窓際にキャリーを置いたままにしないでください。短時間でも内部温度が上がります。
  • 避難先では、犬猫、人の出入り、騒音、消毒薬や芳香剤のにおいから離れた場所を選びます。
  • 食欲がない、便が出ない、呼吸が荒い、横になって動かない、反応が鈍い時は、災害時でも様子見を長くせず、受診先へ連絡します。

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